【2026年10月版】累進配当株のおすすめ候補4選|減配しにくい方針を定量条件で確認

お金の基本

累進配当は、会社が「配当を減らさず、維持または増やす」方針を示すことです。現在の配当利回りが高いこととは別の話なので、配当方針、利益、配当性向、業種リスクを分けて確認します。

この記事の「おすすめ候補」は購入の断定ではなく、累進配当の方針と数字を比較する起点です。

高配当株と累進配当株の違い

高配当株は株価に対する年間配当の高さを見る言葉です。一方、累進配当株は会社の配当方針と継続性を見る言葉です。利回りが高くても株価下落で高く見えているだけのことがあり、累進配当でも利回りが特別高いとは限りません。

高配当株の候補を利回りや配当性向で比較したい場合は、NISAで高配当株を見る前に|日本株10社を比べる6つの確認軸をご覧ください。この記事では累進配当の確認に集中します。

累進配当を確認する5つの条件

  1. 企業公式の株主還元ページや決算資料に、累進配当・連続増配などの方針がある
  2. 方針の対象期間、前提条件、例外を確認できる
  3. 配当性向の分母と対象年度が分かる
  4. 普通配当、特別配当、実績、予想、株式分割前後を分けている
  5. 利益予想と配当予想を同じ資料で確認できる

2026年10月時点の累進配当候補4社

銘柄 公式に確認できる方針・実績 配当関連数値 主な確認リスク
INPEX(1605) 2025〜2027年度は1株90円を起点とする累進配当 2026年12月期は年間112円予想、総還元性向50%以上目標 原油・天然ガス価格、為替、開発投資
三井住友FG(8316) 累進的配当方針と配当性向40%を維持 2026年度配当予想180円、2026年3月期実績157円 金利、信用コスト、海外景気、株式分割
三菱HCキャピタル(8593) 26期連続増配、27期・28期連続増配を目指す予想 2027年3月期は年間51円予想、配当性向45.8%予想 為替、信用コスト、決算期変更
KDDI(9433) 2026年3月期まで24期、2027年3月期は25期連続増配予定 2027年3月期は年間84円予想、配当性向42.8%予想 通信競争、設備投資、事業再編

INPEX:資源価格と累進配当を分けて見る

INPEXは2025〜2027年度の中期経営計画期間に、1株当たり年間90円を起点とする累進配当を掲げています。2026年12月期の年間配当は112円を予定し、自己株式取得を含む総還元性向50%以上を目標にしています。油価、為替、投資計画も確認します。

三井住友FG:方針と配当性向を確認する

三井住友FGは累進的配当方針と配当性向40%を維持し、利益成長を通じて増配する方針を示しています。金利、信用コスト、自己資本、親会社株主純利益、株式分割注記を確認します。

三菱HCキャピタル:連続増配の長さだけで決めない

三菱HCキャピタルは26期連続増配を継続し、2027年3月期は年間51円、配当性向45.8%を予想しています。信用コスト、金利、為替、ROE、決算期変更の影響も確認します。

KDDI:連続増配と利益成長を分ける

KDDIは2026年3月期に24期連続増配となる年間80円、2027年3月期は25期連続増配となる年間84円を予定しています。通信競争、設備投資、事業再編も確認対象です。

配当性向と利益を読む順番

配当性向は、会社が定義した利益のうち、どの程度を配当に回すかを見る指標です。分母が親会社株主利益なのか、修正利益なのか、特殊要因を除いた利益なのかを確認します。利益予想が減っているのに増配する場合は、配当方針の前提や一時要因を決算説明資料で読みます。

利回りは同じ日付で計算する

予想配当利回り(%)=年間配当予想(円)÷現在の株価(円)×100

配当予想の発表日と株価の取得日が違う場合、順位を作らず「未算出」とします。公式ページの利回り表示も基準日を確認してください。

購入前に止まる条件

  • 累進配当の対象期間や例外条件が書かれていない
  • 特別配当を普通配当と混ぜている
  • 配当性向の分母が分からない
  • 利益予想が減っているのに増配理由を確認していない
  • 生活防衛資金や近い将来使うお金を投資に回そうとしている

まとめ

累進配当株は、利回りの高さから入らず、公式方針、期間・前提・例外、配当性向、利益予想、普通配当と特別配当の順に確認します。今回の4社は購入推奨ではなく、累進配当の見方を練習する比較候補です。投資には価格変動、元本割れ、減配、制度変更のリスクがあります。

制作時に確認した一次情報(2026年10月25日)
INPEX / 三井住友FG / 三菱HCキャピタル / KDDI

※数値・方針は2026年10月25日に各社公式IRで確認した範囲です。配当予想や方針は将来の配当を保証しません。

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