配当金の税金はいくら?NISA・課税口座の違いと受取方式

NISAと課税口座の配当金の税金を解説する記事のアイキャッチ お金の基本

高配当株を買ったあと、証券口座へ入った配当金が「思ったより少ない」と感じることがあります。利回りの表示は通常、税金を引く前の数字だからです。

NISAなら配当も非課税になるのが基本ですが、国内上場株式・ETF・REITでは受け取り方にも条件があります。この記事では、2026年7月25日時点の公式情報をもとに、口座、受取方式、税引後金額、申告前の確認事項の順で整理します。

結論:配当金は「口座」と「受取方式」をセットで見る

国内上場株式の配当を見るときは、NISA口座か課税口座かに加えて、どこで配当を受け取る設定かを確認します。NISAで株を保有していても、指定銀行口座や郵便局で受け取る方式では、配当が非課税にならないためです。

確認するもの見る理由引っかかりやすい例
保有口座NISAと課税口座で配当の税扱いが違う同じ銘柄を両方の口座で保有
受取方式国内株のNISA配当を非課税で受ける条件に関わる登録配当金受領口座方式のまま
年間取引報告書源泉徴収された配当と損益を確認できる入金額だけを手取りと判断
商品の種類株式配当、ETF分配金、投信分配金で確認点が違う元本払戻金を利益と思う

NISA口座と課税口座では配当金の税金が違う

課税口座で受け取る上場株式等の配当には、原則として所得税・復興特別所得税15.315%と住民税5%、合計20.315%が源泉徴収されます。NISA口座の対象商品から得る配当・分配金は、制度と受取方式の条件を満たせば非課税です。

区分税の見え方次に見るもの
NISA口座対象となる利益は非課税。国内株配当は受取方式を確認配当金受領方式
特定口座(源泉徴収あり)通常は証券会社が源泉徴収。口座内の損失との調整が行われる場合がある年間取引報告書
一般口座・源泉徴収なし自分で損益や申告要否を確認する場面が増える取引明細と国税庁案内

「NISAのほうが得だから高配当株を買う」とは限りません。非課税は税の扱いであり、減配、株価下落、業種偏りなどの商品リスクを小さくする仕組みではないからです。

NISAの国内株配当は株式数比例配分方式を確認する

国内上場株式、ETF、REITの配当・分配金をNISAで非課税にするには、証券会社の取引口座で受け取る「株式数比例配分方式」を選んでいるか確認します。銀行口座や郵便局で受け取る方式では、NISA保有分でも20.315%が源泉徴収されます。

受取方式受取先NISA国内株配当
株式数比例配分方式保有する証券会社の口座非課税の対象。証券画面で設定を確認
登録配当金受領口座方式指定した1つの銀行口座非課税にならず源泉徴収
個別銘柄指定方式銘柄ごとに指定した銀行口座非課税にならず源泉徴収
配当金領収証方式郵便局等非課税にならず源泉徴収

複数の証券会社を使っている場合、受取方式は証券会社ごとに別々に選べない点にも注意が必要です。また、信託銀行などの特別口座に株式があると株式数比例配分方式を使えない場合があります。設定変更の締切や反映時期は証券会社で確認してください。

配当金10万円なら課税口座の手取りはいくらになる?

年間配当が税引前10万円なら、20.315%の源泉徴収額は20,315円、手取りの目安は79,685円です。NISAで条件を満たして非課税なら10万円がそのまま入るため、この例の差は20,315円になります。

理解用例税額受取額
課税口座・配当10万円100,000円 × 20.315% = 20,315円79,685円
NISA・条件を満たす配当10万円0円100,000円

※国内上場株式の単純化した理解用例です。手数料、外国税、申告による調整などは含めていません。

配当利回り4%と表示されていても、課税口座の手取り利回りは単純計算で約3.19%です。ただし、利回りは株価と予想配当で変わり、税引後利回りだけで銘柄を選ぶと減配や株価下落を見落とします。

確定申告は「したほうが得」と一律に決めない

課税口座の配当には申告不要、総合課税、申告分離課税といった選択肢がありますが、どれが適切かは所得、他口座の損失、配当控除、社会保険料などで変わります。記事だけで個別の有利不利を決めないほうが安全です。

  • 年間取引報告書:配当額、源泉徴収額、口座内で通算された損失を確認する
  • 他口座の損益:証券会社をまたぐ損益通算には確定申告が必要になる場合がある
  • NISAの損失:税務上ないものと扱われ、課税口座の利益との損益通算や繰越控除はできない
  • 相談先:自分の条件が絡む判断は税務署、税理士、国税庁の相談案内で確認する

源泉徴収されたNISA配当を、あとから確定申告すれば非課税へ戻せるわけではありません。まず受取方式を直し、今後の配当について証券会社の案内を確認する順番です。

投資信託の分配金は普通分配金と元本払戻金を分ける

株式投資信託の普通分配金は運用収益から支払われる利益で、NISA口座では非課税です。一方、元本払戻金(特別分配金)は元本の一部が戻るもので、そもそも課税対象ではありません。

元本払戻金を「NISAで非課税になった利益」と数えると、運用成果を大きく見積もります。分配金が出たら、取引明細や運用報告書で区分と分配後の基準価額を確認します。

配当を受け取る前に見る4つの画面・資料

税金の確認は、商品を増やす前に4か所を順番に見ると混乱しにくくなります。名称は証券会社で違いますが、確認する対象は同じです。

順番画面・資料確認すること
1保有商品一覧NISA・特定・一般のどの口座で何株持つか
2配当金受領方式株式数比例配分方式か、変更の締切はいつか
3配当入金明細・年間取引報告書税引前配当、源泉徴収額、受取額
4公式案内制度改正、商品の扱い、申告要否

よくある疑問

NISAなら外国株の配当も日本税・外国税ともゼロですか?

外国で源泉徴収される税は、NISAでも残る場合があります。国、銘柄、証券会社で扱いが違うため、この記事の国内株10万円例をそのまま当てはめず、証券会社と各国の公式情報を確認してください。

株式数比例配分方式へ変えれば過去の税金も戻りますか?

過去に銀行や郵便局で受け取り課税されたNISA配当は、確定申告で非課税へ戻せません。今後の扱いと設定反映日を証券会社へ確認します。

配当だけでなく売却益にも受取方式は関係しますか?

NISA口座内の上場株式等の売却益は、配当金の受取方式にかかわらず非課税の対象です。受取方式の注意は主に国内上場株式・ETF・REITの配当・分配金です。

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まとめ

配当金の税金は、最初にNISAか課税口座かを見て、国内上場株式なら次に株式数比例配分方式を確認します。そのあと税引前と税引後の金額を比べ、年間取引報告書を見てから申告要否を判断する順番です。

非課税は銘柄の安全性を示すものではありません。減配や株価下落を含めた投資リスクと、税の扱いを別々に確認してください。

※投資には元本割れリスクがあります。この記事は一般的な制度・税務情報の整理であり、個別の税務判断、売買判断、特定商品の購入をすすめるものではありません。制度・税率・受取条件は変更される可能性があるため、金融庁、日本証券業協会、国税庁、証券会社の最新情報をご確認ください。

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